「そのままの自分を好きになってくれるなら相手の条件に高望みはしない」

文字通りに受けとめれば、博愛主義を体現したかのような言葉ですが、

どんな人であっても異性に愛される為には努力が必要であり、

その必要性をわかっていない人は潜在的に努力をする気が無いのだな、

と感じて「コイツとは絶対につきあいたくない」と思ってしまいます。

服や髪型、選ぶ話題にデートの場所、趣味でさえも異性受けを気にするなら

自分の好きなものだけを貫くというわけにはいかない現代です。

ありのままの自分を誇ることは素晴らしいことですが、現実には男女の

交際の場において、ありのまま過ぎる姿で勝負をするのは厳しいでしょう。

そこで、facebookを利用した恋愛・婚活マッチングサービス「pairs」の

ユーザーが寄せた意見で、男女それぞれが「この人とは恋愛関係にはなれない」

と感じることをまとめてみました。

■　男女共に「言葉」「食事」

男女共に嫌厭されるのは、「言葉使いの汚さ」と「食べ方が汚いこと」。

確かにどちらも、相手に良く思われたい、居心地良く感じてほしいという

気持ちの欠如の極みと言えます。

「言葉使い」は男性ではワースト、女性では３位。

「食べ方」は男性の２位、女性のワーストです。

「食べ方が汚いのは自分の努力で直せるところなのに、

それすら心掛けないなんて」

「一緒にいると自分まで品性が下がったように感じられる」

「そもそもマナーの悪さに気付いていないところが嫌」といった

コメントの数々に、心から同感です。

「楽しくおしゃべりできればいいじゃない」「美味しければ食べ方なんて

どうでも」など、大人の男女の出会いにおいて、そんな「ありのまま」を

受け止めろというのは、一発退場ものではないでしょうか。

■　内面は外見に表れる

人間誰しもパートナーの容姿は良いに越したことはありませんが、

たとえ造形が良くても身だしなみがアウトならば、一気に冷めてしまいます。

容姿に関して寄せられた意見は「不潔は論外」「見た目を磨かない人」

「顔にはその人の性格が滲み出るので」などなど。

だらしない性格や生活態度は、外見に表れると言われています。

知性や教養が滲み出ることもさることながら、これから親しくなりたいと思う

相手に礼儀を尽くすだけの身だしなみを心掛けているか。

一緒の空間にいたいと思ってもらえるような生活を送っているか。

「すっぴん顔」と、あえて整えない姿を喜ばれるのは、

芸能人のブログだけなのが現実です。

■　会話はキャッチボールを大切に

自分のことを知ってほしいという気持ちは恋愛において大切なものですが、

「自分の話ばかりをする」という不満も多かったのですが、その理由には

男女差がみられます。

男性から多い意見は「自分から話しかけてこない人」

「話しかけても相槌を打つだけの人とは一緒に居ても面白くない」

「会話の意図が読めない“天然”は困る」といったものです。

女性からの意見は「質問されない」「興味ある人の話なら聞けるが、

自慢話ばかりだと疲れる」「自分の話ばかりの人は私に興味がない証拠」

「なれなれしい」などが目立ちました。

会話を盛り上げようという努力がカラ回る男性と、男性を立てる気遣いに

失敗してしまった女性。双方にダメージの大きすぎることですが、

お互いに配慮した結果、そうなってしまったとしたら切な過ぎます。

男性は、相手が興味を持つ話題をしっかり見定めて、

じっくり話を聞き出すことを心掛けましょう。女性は、男性の話題が

多少とんちんかんでも上手にリードして会話の主導権を握ればいいのです。

会話はキャッチボールです。ただのマシンガントークでは、相手の心を

粉砕できても射抜くことはできないのです。

以上の事柄が男女関係における地雷です。しかしよく考えてみれば、

いずれも大人として、社会人としての基本ばかりです。

大事な取引先や上司の前で、こんな地雷をあえて踏む人はいないでしょう。

逆に言えば、常識をわきまえた社会人ならば困難なことではないはずです。

社会人らしからぬ「ありのまま」の姿は、相手の全てを許容できるほど関係が

成熟するまで、そっとしまっておいてください。