人の心は目に見えないものです。

それだけに現在の心境や本音、何がどんな印象を与えるのか

戸惑うことも沢山ありますが、考えてみてください。

好かれる人には好かれる人の、嫌われる人には嫌われる人の共通点があります。

それはきっと、ある特定の環境や言動が、多くの人をそんな気持ちにさせる

作用があるからです。これが心理効果です。

「こうすれば、こんな感情を抱く」この効果を逆手にとって活用すれば、

相手の心を動かすこともできるはずです。

今回は、代表的な心理効果をご紹介します。

■ミラーリング効果

人間は自分と似たものに対して、好感を持つという心理を応用したものです。

あなたが「映画が趣味なんです」と言ったら、

「そうなんですね」と言う相手、「映画に興味がありません」と言う相手。

どちらともっと話したくなりますか？

趣味や意見に同調するというのは、相手から好感を持たれる必勝法です。

ただ、ミラーリング効果とはもっと深い、潜在意識に働きかける優れ技です。

相手が髪をかきあげたら、あなたも髪をかきあげる。

頬づえをついたら頬づえをつく、相手の口癖を真似してみる。

鏡で映したように、真似をすると、なぜか相手は親近感を持つのです。

疎遠な雰囲気より、親近感を与えたほうが話も弾み、心も開きやすい。

これがミラーリング効果なのです。

ただし、全く同時、完全に動きをコピーするのはNGです。

ワンテンポ遅らせるのが効果的です。そしてあくまでもさりげなく行いましょう。

口癖の場合は、相手の口癖を覚えておいて、ある時会話に織り込むと、

相手は一瞬、意識がそちらに向きます。

そして親しみを感じ、好意が芽生えるのです。

■吊り橋効果

吊り橋を渡る時、ほとんどの人はドキドキするでしょう。

このドキドキは本来、危険な吊り橋を渡る恐怖からくるものです。

しかし、あなたがその吊り橋を渡っていたら、なぜか違った感覚へスライドします。

ドキドキの原因を「この人が好きかも」と錯覚。

これが高じて恋愛感情に火をつけるのが、吊り橋効果と言われるものです。

そこで射止めたい相手をドキドキさせ、「あなたのことが好きかも」

と錯覚させてみてはいかがでしょう。